VOA Learning English は無料で、音声とスクリプトがそろっていて、ゆっくり読まれる。
ここまでは知っていても、実際にどう使えば伸びるのか、BBC などほかの素材とどう使い分けるのかで迷う方は多いと思います。
こんな人に向けて書きました
- VOA Learning English を使いたいが、どう進めればいいか分からない人
- BBC などイギリス英語の素材で、聞き違いが続いている人
- 働きながら、毎朝短い時間で書き取りを続けたい人
会話の聞き取りを練習したい人や、1.0倍でも書き取りがほぼ取れる人には物足りない素材です。
この記事で分かること
- BBC から VOA に切り替えた初日、r に由来する聞き違いが0件になった
- 1本を1日1分ずつ、書き取りで進める毎朝の手順
- 速さを気分で上げ下げしないための段階の決め方
VOA Learning English は、「1本を1日1分ずつ、書き取りで進める」使い方が、働きながらの毎朝の練習に合っていました。
この記事では、切り替えた理由と、1日1分ずつ進める具体的な手順、速さの上げ方を書きます。
なぜBBCからVOA Learning Englishに切り替えたの?
始めたころは BBC の6分間の学習番組を書き取っていました。1日1分ずつ進めて、始めて数日で気づいたのが、r の聞き違いが続いていることです。
イギリスの標準的な発音では、語末や子音の前の r を読みません。そのため、car-friendly、alert、cars を聞き違える日が4日続きました。alert は「a lot」に聞こえ、cars は career と書いていました。
ただ、私が仕事や旅行で聞く英語の多くはアメリカ英語で、この r の規則はアメリカ英語にはありません。使わない規則で毎日つまずくのはもったいないと考え、アメリカ英語の VOA Learning English に切り替えました。
| 素材 | r に由来する聞き違い | 目立った課題 |
|---|---|---|
| BBC(切り替え前) | 4日続いた | r を読まない発音での聞き違い |
| VOA(切り替えた初日、8/29) | 0件 | 語末の -s や -ts を9か所(therapists・experts・issues など) |
アメリカ英語の -ts は、前の子音とまとまって聞こえやすく、こちらが新しい課題になりました。
素材を替えると、落とす型も入れ替わります。
VOA Learning EnglishはBBCと何が違うの?
私の使い方で感じた違いはこうです。
| VOA Learning English | BBCの6分番組 | |
|---|---|---|
| 英語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
| 速さ(私が測った値) | 1分あたり約120語 | 約150語 |
| 1本の長さ | 6〜8分 | 6分 |
| 1分あたりの文の数 | 5〜9文 | 12〜15文 |
| 付録 | 記事末尾に「Words in This Story」(語の説明) | 番組のワークシート |
VOA は BBC より2〜3割ゆっくり読まれます。そのぶん文が長く、1文が12〜18秒になることもあります。
記事を読み上げる形式なので、会話の番組より文の構造がしっかりしています。
記事の末尾にある「Words in This Story」は、その記事に出てきた語の説明です。知らない語が出たときに、意味を確認してから音の練習に入れます。
VOA Learning Englishは、毎朝どう進めるの?
1本6〜8分の記事を、1日1分ずつ進めます。1本を5〜8日ほどで終える計算です。
毎日違う記事に手を出さないので、同じ話題、同じ読み手の声に慣れた状態で次の1分に進めます。
最初の1か月の手順はこうでした。
- その日の1分を、スクリプトを見ずに通して聞く
- 文ごとに区切り、0.85倍で5回ずつ流して書き取る
- スクリプトと見比べて、落とした箇所を「音の変化(音がつながる・消える・弱くなる)」「知らない単語」「速さ(速さに追いつかない)」「文の構造(文の切れ目・文法の取り違え)」の4つに分けて数える
- 落とした箇所だけを口で練習する
前日の最後の1文を、翌日の最初にもう一度入れていました。前の日に練習した文が翌日に取れるかを、毎日小さく確かめられます。
10月からは、5〜6語のかたまりごとに1回だけ聞いて書き、聞き違えた所を直す形に変えています。
話題は、健康・科学のコーナーから選んでいました。歴史の話(ライト兄弟の初飛行)や、夏時間、園芸の新しい品種などです。時事ではない記事でも、書き取りの練習には十分でした。
VOA Learning Englishの速さは、どう上げるの?
速さは、気分で上げ下げしないように段階を決めました。
| 段階 | 素材と速さ | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | VOA・0.85倍 | 約100語/分 |
| 2 | VOA・1.0倍 | 約120語/分 |
| 3 | VOA・1.15倍 | 約140語/分 |
| 4〜6 | 実際のニュース番組・0.8倍→1.0倍 | 約155→195語/分 |
0.85倍で始めて、1本を終えた時点で「速さに追いつかなかった」箇所が1日平均1件以下なら次へ、と決めていました。10/04から1.0倍に上げています。
速いニュースを混ぜたら、どうなったの?
途中で「本物の速さのニュースも聞けるようになりたい」と思い、アメリカのラジオニュースを1本混ぜました。1分あたり約195語で、VOA の1.6倍の速さです。
初日(9/22)は0.8倍でも、10文のうち丸ごと取れた文は0。正直、全然分かりませんでした。
翌日から0.7倍にして、本文を見る前に見出しだけ先に読む形にしました。実際のニュースも見出しを見てから聞くので、その順番に合わせたわけです。

おもしろかったのは、速いニュースで落とした型が VOA と同じだったことです。
語末の -s や -ed、冠詞が、速さの分まとめて抜けていました。速いニュースで新しい弱点が見つかったのではなく、同じ弱点が目立っただけでした。
基礎の型を VOA で直しておく意味はあると感じています。
VOA Learning Englishが合うのは、どんな人?
| こういう人 | |
|---|---|
| 合う | アメリカ英語を聞く機会が多い |
| 合う | 書き取りで、落とした箇所を1つずつ確かめたい |
| 合う | 毎日短い時間で、同じ記事を少しずつ進めたい |
| まだ合わない | 会話の聞き取りを練習したい。VOA は読み上げなので、会話のつなぎ言葉(like、you know など)の練習にはなりにくい |
| 物足りない | 1.0倍でも書き取りがほぼ取れる。速いニュースに移る段階 |
よくある質問
Q. VOA だけで足りますか?
A. 聞き取りの基礎を直す素材としては足りていると感じます。ただ、話す練習にはならないので、私は週末にオンライン英会話を受けています。
Q. 1日1分で伸びますか?
A. 1分を何度も聞き、落とした箇所を数えるので、所要は10〜30分です。量は少なくても、何を落としているかが毎日分かるのが利点です。伸び方は型によって違い、たとえば語尾の -s はまだ残っています。
Q. スクリプトはどこで見ればいいですか?
A. 各記事のページに本文が載っています。音声と本文がそろっているので、書き取りの答え合わせにそのまま使えます。トップページは https://learningenglish.voanews.com/ です。
今日からやること
- 健康や科学のコーナーから、6〜8分の記事を1本選ぶ
- 最初の1分だけを0.85倍で書き取り、落とした箇所に印を付ける
- 明日は前日の最後の1文から始めて、次の1分へ進む
書き取りの数え方は、次の記事にまとめています。



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